工房案内
商号: かわひら(石州半紙・和紙製造販売)
住所: 島根県浜田市三隅町古市場683-3
代表: 川平 正男
(現代の名工)
(石州半紙技術者会会員)
(伝統工芸士)
川平 勇雄
TEL: 0855-32-1166
FAX: 0855-32-1166
かわひらは、代々、三隅町に住み、夏は、たんぼ・畑、冬は、紙漉きを行う。この年間のサイクルを続けてまいりました。現在もその基本的なスタイルは変わっていません。
初代は、本家で、紙漉きを母親から習ったと伝え聞いています。初代は、地元の楮を中心とした紙を漉き、主に半紙・傘紙(和傘)を漉いていました。
2代目(川平正男)は、中学卒業後、県立八雲公共職業補導所製紙科を修了(昭和33年3月)し、家業を手伝うが、一時県外へ就職し、昭和51年にUターンし、家業を継ぎました。半紙を中心に製造を行う一方、半紙での消費が少なくなり、大判(2・3判など)の製造も行うが、機械漉き・パルプ紙の台頭で、低価格品に押され、原料・手漉きにこだわる紙は、思うように売れなくなりました。そのため、はがき・封筒・便箋など紙製品を作り、販売し、新しい商品開発を行いました。
ブータンとの交流
昭和61年からブータンとの人材・手漉き製造技術の交流が始まり、平成2年には、ブータン王国に手漉き和紙製造機材一式の贈呈(旧三隅町)にともない、機材の設置と技術指導のためブータンに3ヶ月滞在しました。その後、京都からの来訪者がきっかけで、紙を糸にする技術を自ら開発し、つむぎ糸(紙糸)を開発しました。ブータン滞在の経験を活かし、つむぎ糸(紙糸)を使い、マクラメ編みをした商品、レース編み商品、を開発しました。つむぎ糸(紙糸)を縦糸・横糸に使いハタを織り、すべて手漉き紙で作った布を自ら製造し、作務衣を作りました。
石州半紙技術者会 会員として
現在は、石州半紙技術者会 会員として、後継者の育成と指導を行い、「石州半紙」の伝統と技術の伝承を行っております。