石州半紙 鶴 稀
なぜ、石州半紙が、和紙としていち早くユネスコ無形文化遺産に登録されたのでしょうか?
それは、
奈良時代から始まる1300年の歴史。
原料となる楮を、地元の人たちが力を合わせて栽培から刈り取りまで協力して作業し
その後の皮剝、アマ皮を残した削皮などもすべて手作業に行われていること。
漉きの段階でも、同じく地元で取れる「トロロアオイ」の根の粘液を使用していること
石州半紙技術者会により、技法が守られ、受け継がれていることなどによるものです。
かわひら代表の川平正男は、この4人しかいない石州半紙技術者会員の一人であり、現在会長職を担っています。
製品は、強くて粘りがあり、紙肌は黒っぽいが書いて字がにじまないのを特徴とし、古くは大阪商人が、帳簿に使って、火事の際には井戸に投げ込み、その後、引き上げてそのまま使ったとする逸話があるほど、水濡れや耐久性も強かったとされ、強靭で光沢のある品質は、日本の手すき和紙では最高の水準にあります
書道用和紙の半切、全紙、巻紙もございます。
日本橋島根館や、全国の百貨店や和紙店などで販売しておりますが、購入希望の方には、直接販売もいたします。
鶴と稀の違いについて
鶴と稀という種類があるのですが、どのようにちがうのですか?とよくご質問いただきます。
稀は、原料を叩解の際、手打ちの工程を行う・乾燥を板干しで行う、この2工程を必ず行うことになっています。
鶴は、指定要件に沿って作られた「石州半紙」に与えられます。
稀は、鶴に比べてより、昔ながらの製法に近づけた、手間がかかるこだわりの製法で、作られたものということができます。